Blog / 木村智明のブログ
2017年10月15日

11月のコンサートに向けて、メッセージNo.1

 11月11日のコラボレーションコンサートも約1ヶ月後になりましたが、個人的に大切なメッセージをお伝えしたいと思います。

 音楽は大好きだけれど、普段外に出たり、人が沢山いるところに行くのが苦手な方々。コンサートホールなど周りが静かにしている環境の中で緊張してしまうのが不安な方々。

 会場に行ってみたものの中には入れなさそうだ。

 出口のそばに座ったら大丈夫かな。 最後までいられなくても、ちょっとだけなら大丈夫かな。

 身体はきつくなっても音楽は聴いていこう。

 楽しみであればあるほど、僕自身も今でもコンサートに聴きに行く前には心のどこかを横切る気持ちです。 宜しかったら是非とも11月の僕たちのコンサートをご自身に勇気を与えたり、自信につながるステップの為にご自由な形でご利用くださいませ。

 僕自身、10年前に発症したパニック障害とその後3ー4年間うつにもひどく悩まされました。症状があまりにひどく家からも一歩も出られそうもなさそうだった頃、大好きなピアニストの演奏会にそれでも行きたくて、でもそんなことは120パーセント無理だと思いましたが、友人たちは「どんな状態になってしまっても良いからいこう」と応援してくれて連れて行ってもらいました。

 コンサートの間中、身体はパニックの連続で堪え難いほどの苦痛だったはずですが、その日の事を今思い返すと、大好きなピアニストの音色と音楽の物語、周りの人々が深く感動している空間、休憩に友人と交わした会話、久しぶりにばったり会った学生時代の友人と会えた嬉しさなどを、身体の苦痛の経験よりも、はるかより鮮明に思い出します。  

 その後は勇気を持ってコンサートにも行き続け、パニックになったりならなかったり繰り返しながら、数年の後に自分自身も又演奏をできるようになりました。

 普段の生活ではセラピーを中心に「自分を内側から変えてあげる」ことに真剣に取り組み続けました。10年経ったいまはお医者様などには完治をした一人だと思われていますが、そうではありません。ひどくはないにしても、パニック症状も日常にもまだ少々ありますし、身体的にうつ的な状態に時々悩まされる時もあります。その全てを日頃の一部として受け入れその上で生活をしています。

 普通に生活をしていますので、今までのブログの中などでも全く健康に映るでしょうし、基本的にはその通りなのですが「身体」の中ではそれなりのホルモンのいたずらとの葛藤は今でも健在です(笑) 先日もスーパーマーケットで砂糖かトマトかを手にした時突然「何もかもちょっとどうでもいいかも」みたいなローに突入してしまう瞬間があり「あ、これ、面白おかしくブログに書きたいかも」なんて欲張った考えを持ったりもしました。

 ホルモンのいたずらは「かなり気まぐれな友人」を自分の中に抱えている、という感じに思っています。スーパーが大好きな僕がスーパーが嫌なことなどはなく、ましては砂糖やトマトが悪かったことなどは絶対にないのです。

 身体の中のホルモン達が「楽しい」という部屋から「どうでもいい」という部屋に気まぐれで移動した、ということだと僕自身は客観視し、又やられたな、という程度にしか受け止めなうようにしています。 「まぁとにかくレジでお金払って家へ帰ろう。でもちょっとこういうの癪に触るからアイスクリームなんかも食べちゃってからにしましょう。」などと一人で工夫もしています。

 「そんな人が本当にピアノを人の前で弾けちゃうわけ?」と自分でも思うのですが、僕の音楽を聴きたいという方が一人でもいらっしゃるかぎりピアノは弾きます。 11月11日午後2時という時間が来た時、僕は自分の中のホルモンたちがどこの部屋にいようとも、ピアノと共に音楽で物語を創造することに全力を尽くす気持ちでいます。

 FullSizeRender 7.jpg普段、なかなか外に出られない方がこの文を読んで下さって、少しでもご自身の意思でご自分を試してみようと思われる機会につながれば大変嬉しく思っております。